LCCの支払い手数料は違法?時代に逆行している気がしないでもないオーストラリアのLCC

オーストラリアのジェットスターとヴァージンが、オーストラリア競争・消費者委員会から訴えられ、8月に裁判所に出廷する予定とのニュースが先日ありました。
Virgin Australia and Jetstar face legal action over 'drip pricing' | World news | theguardian.com

要約すると
安い航空券を売っているのは良いけれど、実際予約をしようとしたら支払い手数料が加算されて、その金額では買えないじゃない!嘘つき!
という世界の航空業界、特にLCCでは半ば慣例となっている支払い手数料が問題となっています。
日本でも耳が痛い話でw

まずは、オーストラリアのジェットスターとヴァージンの国内線向け支払方法・手数料をまとめてみます。わかりやすいように今のレートで日本円表記です。

ジェットスター
・各種クレジットカード: 約800円
・ジェットスターのクレジットカード: 無料
・支店での銀行振込(DirectDeposit): 無料
・PayPal: 約800円
・オンラインでの銀行振込(POLi): 無料
・バウチャー: 無料

ヴァージン
・各種クレジットカード: 約740円
・PayPal: 約740円
・バウチャー(Travel Bank含む): 無料
・オンラインでの銀行振込(POLi): 無料

とりあえずバウチャーは例外だとしても、手数料を無料にする方法は両社ともあります。
POLiは日本で言うペイジーのようなサービスでしょうか。オンラインバンキングで支払います。

報道によると、ジェットスターは訴えに対し争う姿勢を示しているとのこと。
バウチャー以外で3つの支払い方法が選択でき、実際多くの利用者がそれを選択しているのは事実なので、個人的にはアリだと思いますね。

せっかくなので世界各国のLCCの支払い手数料をまとめてみましょう。きちんと調べていないので悪しからず。
ライアンエアー
・各種クレジットカード: 約80円
・各種デビットカード: 無料

スピリット
・各種クレジットカード: 無料

ノルウェジアン
・各種クレジットカード: 約700円
・各種デビットカード: 無料

2000年半ばまでは各社ぼったくりのよな支払手数料を徴収していましたが、2010年頃から安く設定するようになりました。
あまりに高い支払手数料を設定すると、顧客が離れていくことを理解したようです。

それと同時に、最初の予約画面(フライト選択画面)で支払手数料を含んだ料金も表示するLCCも多くなり、実際にいくら支払えばいいのかが一目瞭然になりました。

2014年現在、アメリカやヨーロッパでは支払手数料が高額なエアラインが消え、一体どこのLCCが最も高額な支払手数料を要求するのかわかりません。一昔前は支払手数料が2000円弱なんてのが普通にあったんですが。

その点、オーストラリアのLCCは限界ギリギリとも言える支払手数料を未だに設定しています。
ジェットスターとヴァージンの国際線の支払手数料は本当に高額。
ジェットスターの長距離国際線が12.5オーストラリアドル、日本円で1200円。
ヴァージンの長距離国際線は、なんと30オーストラリアドル。2900円。
いくら予約手数料込だからといって30ドルは取り過ぎでしょう。世界一高い支払手数料かもしれません。

裁判所に行って少し今後について検討したほうが良いですね。