定期券の対象路線は東京/成田〜奄美大島線で、1月と2月の2ヶ月分のみ発行。価格は、期間中いつでも利用できる「全日パス」が1枚40,000円（各月20枚）、平日のみ利用できる「平日パス」が1枚27,000円（各月30枚）。1ヶ月間毎日乗っても4万円。平日だけなら2万7000円で、乗れば乗るほどお得！すごい！ワクワクしちゃう！
1月分は、12月11日午後2時から来年1月19日午後6時まで発売。氏名・住所・電話番号・メールアドレス・初回搭乗希望日等の必要事項を明記し、専用メールアドレスに申し込む必要がある。
しかし、普通に紹介してもこのブログの意味がありません。斜め右からこの定期券を見てみましょう。
本当に得なの？
成田-奄美線の最安値は5500円～。支払手数料は1区間400円。合計5900円～なんですが、約6000円ということにしましょう。
そうなると、平日パスは5回（2.5往復）以上、全日パスなら7回（3.5往復）以上乗れば元が取れます。
とは言え、冬はオフシーズンの奄美線。
10月のセールには1月の航空券が1480円、支払手数料込で約2000円という航空券を発売していました。このセールは全日セールだったので、その気になれば土曜でも日曜でも取れました。
バニラエア、東京/成田〜奄美大島・台北/桃園線対象に「戻りかつ（割）お！」セール開催！ : Traicy
仮にこのセールで全日パスの4万円分予約したとすると、10往復分。11往復してようやく元が取れるという計算です。
元々奄美に何度も行く予定だったら、普通のセールで予約したほうが安上がり・・・だったかもしれません。
1往復で元を取る
一方、定期券のメリットもあります。基本的に空席がある限りどんなフライトでも予約が取れるという点。
既に空席が少なく、運賃が高くなっているフライトでも乗れます。
例えば1月3日の奄美→成田は25000円超。
1月4日の成田→奄美は15000超。
なんと1往復で全日パス分です。
上手に使えば2往復で元が取れます。
1月7日の奄美→成田も2万円超。
この日は平日なので、差安値の成田→奄美5500円で合計28000円（支払手数料込）。
なんと1往復で平日パスの元が取れます。
こういう使い方が出来る方なら、1往復～3往復で十分定期券の恩恵を受けることができるでしょう。
あえてデメリットを書くなら、予約期間は搭乗2営業日前までにする点と、コールセンターか空港で予約する必要がある点。
コールセンターは土日が休みですし、当日ぶらりと空港に行っても乗れません。
そもそもスケジュール上、日帰りができないので、必ず1泊以上する必要があります。
LCCで定期券って世界的にどう？
バニラエアのような乗り放題で定期券タイプの航空券といえば、まず浮かぶのはエアカナダのFlight Pass。例えばカルガリー-エドモントン間が1ヶ月間で1500ドル程度で乗り放題です。
他にもエストニアン・エアあたりも定期券タイプの航空券を販売していたような。
自分が知らないだけで、アメリカならもっとあるのかもしれません。
しかしこれらのエアラインはFSC（フルサービスキャリア）。あれ、もしかしてLCCで定期券ってバニラエアが世界初？
というわけではなく、過去にアメリカのLCCジェットブルーが"All-You-Can-Jet Pass"という定期券タイプの航空券を2009年に期間限定で発売していました。
ジェットブルーの全路線に乗り放題で1ヶ月600ドル程度。
その後名前をBLUE PASSに変えて、2011年に区間を限定して再登場。
2014年にも再度発売していますが、何れも期間限定です。
ジェットブルーのAll-You-Can-Jet Passを丸パクリし同じ2009年に登場したのが、ブラジルのLCCアズールブラジル航空の"Passaporte Azul"。
1ヶ月乗り放題で499レアル。今のレートで約23000円。
今は発売していません。
LCCからしてみれば、定期券よりも普通に片道ずつ予約して貰ったほうが儲けがあるので、定期券を発売しても期間限定で、キャンペーン的なものしか存在しません。
もしくは、回数券やクレジット制。
来年発売されと言われている、エアアジアのアセアンパスも定期券タイプでは無いですからね。
そういうわけで、バニラエアのバニラーズ・パスは世界的に見ても非常に珍しいチケット。
とは言え、元を取るにはコツが必要かもしれません。
1月分の購入期間は、2014年12月11日（木）14:00から。
専用メールアドレスに必要事項を明記しお申込みください。
詳しくはバニラエアホームページでご確認を！
1ヶ月乗り放題の定期券『Vaniller’s Pass』新発売！ | バニラエア - 国内･海外路線のLCC 格安航空券予約