国内線LCCを利用する時は荷物を預ける?宅配便で送る?

国内線LCCで頭を悩ます問題の一つが預け荷物(受諾手荷物)の料金。
FSCと違い、基本的に1個の荷物を預けるだけで追加料金が発生します。

これが海外ならば、単純に必要か不要かを考えれば済みます。
が、日本は世界一宅配便が発達している国。
LCCで預けるよりも、宅配便で自宅から目的地へ送ったほうが安いかもしれません。

というわけで"国内線LCCでは荷物を預けるのと宅配便を使うのではどちらが安いの?"。
*2015年10月25日以降の料金を比較します

ジェットスターの預け荷物はいくら?

予備知識として、ジェットスターの預け荷物料金はいくらかを確認しましょう。
予約時購入(通常期)予約時購入(繁忙期)予約後追加購入
右記以外新千歳
那覇発着
右記以外新千歳
那覇発着
右記以外新千歳
那覇発着
15kg1030円1440円1230円1650円1850円
20kg1130円1540円1340円1750円1950円
25kg1650円2060円1850円2260円2780円
30kg2060円2470円2260円2670円3500円
35kg2780円3190円2980円3390円4530円
40kg3290円3700円3500円3910円5040円
ジェットスターでは、予約時に預け荷物の料金を支払った場合と、予約完了後に追加した場合とで料金が異なります。
フライト予約時に預け荷物の料金を一緒に支払ったほうが安くなっています。

また、新千歳と那覇発着路線は他路線よりも料金が高く設定されています。

忘れてはいけないのが繁忙期。普段よりも料金が少し上がります。
2015年冬スケジュールの繁忙期は以下の通り。
  • 2015年12月18日~2016年1月11日
  • 2016年2月4日~2月11日(新千歳発着のみ)
  • 2016年3月11日~3月26日
学生が休みの時期と主要な連休は値段が高くなると考えればいいでしょう。

事前に支払わず、空港で荷物を預ける場合、15kgまで一律2600円となり、1kg毎に800円必要です。
20kgだと6600円になります。

尚、機内持込手荷物は7kgまで。

ピーチの預け荷物はいくら?

ピーチは非常にシンプル。完全個数制です。
重量ではなく、1個(20kgまで)預けるごとに料金が発生します。
個数Zone1Zone2
1個1030円1650円
Zone1: 関西-成田・松山・福岡・長崎・宮崎・鹿児島
Zone2: それ以外の路線

フライトを予約時に支払っても、後から追加しても料金は変わりません。
当日空港で支払う場合は、Zone1が2110円。Zone2が2730円です。

尚、機内持込手荷物は10kgまで。

バニラエアの預け荷物はいくら?

バニラエアも非常にシンプル。完全個数制。同じANA系ということで似ています。
個数料金
1個2000円
国内線はどの路線も1個20kgまで2000円。

当日空港で支払う場合は手数料2000円が加算され、4000円。

尚、機内持込手荷物は10kgまで。

スプリングジャパンの預け荷物はいくら?

スプリングジャパン(春秋航空日本)は、機内持込手荷物が5kgと少なめです。
そのため、預け荷物の料金は5kg単位。
重量オンラインコールセンター空港カウンター
5kg750円1000円1500円
10kg1500円2000円3000円
15kg2250円3000円4500円
20kg3000円4000円6000円
25kg3750円5000円7500円
30kg4500円6000円9000円
どの路線も同じ価格です。

全路線で比較

クロネコヤマトで出発地のエリアから目的地のエリアまでの送料は以下の通り。
キャリーバッグやスーツケースを送ると想定し、サイズは120のみで考えます。
*120以上のサイズ、重量でもスーツケースやボストンバッグの場合は120サイズが適用されます。
路線料金路線料金
成田-新千歳1836円関西-福岡
1512円
成田-大阪1512円関西-長崎
成田-広島1620円関西-熊本
成田-高松
1728円
関西-大分
成田-松山関西-宮崎
成田-福岡
1836円
関西-鹿児島
成田-佐賀関西-那覇2916円
成田-大分中部-新千歳1944円
成田-熊本中部-福岡
1620円
成田-鹿児島中部-熊本
成田-那覇2916円中部-鹿児島
関西-新千歳2160円中部-那覇2916円
関西-仙台1620円福岡-那覇2808円
関西-松山1512円

まとめ

利用する航空会社・路線によって荷物を預けた方が安い場合も高い場合もあります。
とは言え、多くの宅配業者では、様々な割引サービスがあります。
クロネコヤマトであれば、コンビニや取扱店に持って行くと100円引き。
往復割引や電子マネーで支払うクロネコメンバー割なんてのも。

はこBOONやその他多くの宅配業者を自分で上手に使えば、上記で紹介した送料よりも安くなるかもしれません。

そもそも送る荷物が少ない場合は、重量が1-3kgもあるキャリーバッグ等を使う必要がなく、適当な箱に荷物を詰めて自宅からホテルに送ったり出来るわけで、いくらでも節約できます。



あえて極端な例を出しましょう。スプリングジャパンで東京-広島を利用する場合。
  • スプリングジャパンで10kgを預けると、1500円
  • クロネコヤマトで10kgの荷物を送ると、1404円
片方は飛行機に乗っている時以外自分で持ち運び、片方は家から目的地まで運んでくれます。
さらに、多くのLCCでは荷物を預けた際に荷物が破損しても、補償がありません。なんでも免責。
預ける前にはなかった傷や凹みで文句を言う人をたまに見かけますが、宅配便ならその確率も減るはず。

フライト当日、空港のカウンターで荷物のために高額な料金を支払っている人がいますね。
日本の主な空港では最低1ヶ所は宅配便のカウンターがあります。
相当大切な物や、直ぐに必要な物ならば仕方がありませんが、泣く泣く高い料金を支払う前に宅配便の存在を思い出して下さい。



日本は世界から見ると非常に特殊な国。国内のほとんどのエリアは荷物を出した次の日に荷物が届きます。しかも比較的低価格。
国際線のLCCなら預け荷物で一儲け出来るわけですが、国内線は宅配便との価格を比べ適正な価格にしないと、お金を払って荷物を預ける人がいなくなってしまいます。

その点ピーチは他のLCCよりも上手な価格設定。さすが。
一方、最近機内持込手荷物を5kgにしたLCCなんて、何を考えているのかわかりませんw

是非、荷物を預ける前に、ご検討ください。

その荷物、預けますか?送りますか?