2006年末までは「Connexion by Boeing」という名称で、機内でインターネットが利用できるサービスがありましたが、利用者が少なく廃止。
自分も実際にルフトハンザのフランクフルト-関空路線で利用したんですが、非常に快適でした。
当時はmixi笑で日記を書いていたので、機内から書いたりしましたよw
その後2008年頃から北米で同様の機内インターネットサービスが始まり、スマートフォンの普及と共に全世界でこのサービスを提供する航空会社が増えて来ました。
今回JALの成田-ロンドン線を利用するにあたって利用したのが、JALの機内インターネットサービス。その名もJAL SKY Wi-Fi。欧米線を中心に導入されています。
さて、利用方法は至って簡単。
離陸後、シートベルトサインが消えると同時に、「JAL SKY Wi-Fiが利用できます」とアナウンスがあるので、ノートパソコンなりスマホで「Japan Airlines」というアクセスポイントに接続。
すぐに接続できなくても、しばらく待てば接続できるようになります。
その後、ブラウザを開いて適当なページを開けば、勝手にJAL SKY Wi-Fi専用ページが開きます。
開かないときは、http://www.jal-wifi.com/にアクセス。
こんな画面が出ます。
ここから申し込み。
利用プランを選択。
■1時間プラン利用時間: 1時間利用料金: $11.95
■24時間プラン利用時間: 24時間利用料金: $21.95
ちょっと高め。JALカードで支払うとちょっと割引されます。
しかし一つの回線を利用者全員で共有しなければならい(たぶんそういう仕組)ので、完全無料にするわけにもいかないし、ある程度高めの値段設定をしなければいけないというのは理解出来ます。
で、流れはこんな感じ。
●トップページ
端末やブラウザによっては最初からこのページが出るはず。
カード決済を選びます。
●カードの種類を選ぶ
JALカードの割引を受けたい方は、必ずJALカードを選択。
●プランを選択
●必要事項の入力
名前とか必要な情報を入力。至って普通。簡単です。
●入力内容の確認
●支払い・申込み完了
念のため、ユーザー名とパスワードは保存しておきましょう。
同一ユーザー名で複数の端末から同時にアクセスすることはできませんが、例えば最初にパソコンで利用してログアウトすれば、今度はスマホからログインすることは可能です。
また、24時間のプランの場合、乗継先の機材もインターネット接続が可能な場合、利用可能です。
例えばロンドン発成田経由ニューヨーク行き・・・等。そんな人はいないかw
右下の「インターネットに接続する」で利用可能になります。
●インターネット接続開始
インターネットに繋がります。
思う存分利用してください。
ここからは実際に利用してみた感想。
まず、回線速度はMAXで800kbps。
同じシステムで機内インターネット接続サービスを提供しているLufthansaの機材では2Mbpsくらい出るらしいのですが、今回のフライトではまったくそんなスピードは出ず。
利用者が多いと100kbps~70kbpsくらいまで下がります。
普段からDTIのワンコインプランを使っているのであまり100kbpsに抵抗がなく、特別遅くは感じませんでしたが、人によっては殴りたくなるような遅さでしょうw
あとLINE等は利用できないようになってます。
まあみんな通話しだしたら迷惑ですよね。ただ、その辺りはパンフに書いておくべき。
自分はいいけど、友達や家族と繋がりたくてこのサービスを申し込んだ人は最悪。自分の近くの席の人は、一生懸命やろうとチャレンジしてましたが・・・。
また、樺太を通過後一切の接続ができなくなり、ロシア~北極圏~北欧にかけては完全にダメ。
次につながったのは北緯57度~58度に入ったあたり。
なので、12時間のフライト中実質5時間くらいしか使えなかった。
一応「北極圏に近いエリアでは利用できない場合があります」とパンフやホームページに書いてあるんですが、北極圏にそれほど近くない場所でも接続できず、ショック。
最初はパソコンの設定が悪いのかと思って、ダブレットやスマホ、計4台で試したんですが、全部無理。なので、衛星なり機材なりサービス提供側に問題があるのでしょう。
尚、衛星に繋がっているかは、トップページの右上で確認可能。
「衛星接続なし」と表示されているのがわかると思います。
一応JALの資料には、実際に機内で何度も検証をしたと書いてあるんですが、信用出来ませんね。
ググると、何人もの方が北極圏付近で利用できなかったと報告しています。
一方ジャカルタ線は非常に快適らしい。
ロンドン線はJALのwifi導入路線でも最も高緯度を飛行するはずなので、より利用できない時間が長いのかなと推測。
正直、1ヶ月くらいデータ取れば、北緯何度くらいで利用できなくなるってことはわかるはずなので、予めwifiが出来なるくなるエリアはこの辺りです、って教えてくれれば良いんですけどね。
静止衛星なんだし、仮に気流の乱れや天候その他の理由があったとしても、おおよそ利用できるエリアはわかってるはず。
飛行ルート・緯度経度だってリアルタイムの情報をモニターで確認できるんだし、利用できないエリアはもう、ルーター?の電源切って欲しいですね。それを何も言わずにつけっぱなしなんだから、こっちは悲しくなる。FAでもそれくらいできるでしょ。
それをアバウトに「北極圏付近では使えません」というのは納得がいかない。
そういうわけで、24時間利用で20ドル前後するのに、実際は12時間のフライト中半分も使えないのは問題。
まったくもってオススメできません。
もし接続するなら1時間利用ですかね。タイミングを見計らって。
もちろん、日本を離陸後暫くの間と、北緯57度を過ぎてロンドン到着ギリギリまでは快適に使えたのは事実。
特にヒースロー空港到着20分~30分前の着陸態勢に入るまで利用できたのは驚きました。
結構ギリギリまで使わせてくれる!
でもすぐ地上に降り立てばいくらでも使えますからね。わざわざ機内で利用する価値が有るのかというと疑問。
さて、これだけ書いて、実はたまたま利用できない時間が長かっただけだと嫌なので、帰りのフライトでも懲りずにネットに繋いでみるつもりですw
帰りのフライトでも行きと同様であれば問題でしょう。サービスとしてはあまりに不完全。
とりあえず試してみます★
-追記-
帰りのフライトでも試してみました。