Twitterやブログにはもう無理だのなんだの書かれているようですが、決してそんなことはないので最新事情をまとめてみます。
2年前、中国東方航空とカンタス航空グループの戦略的提携によりジェットスター香港は、香港ベースの最初のLCCとしての運航開始を目指していました。
しかしその座は御存知の通り、香港エクスプレスに奪われてしまいました。
さらに今年になり次々と外資系LCCの香港路線開拓が始まり、バニラエアは東京と、ジェットスタージャパンは来年大阪と香港を結ぶ路線の運行を開始する予定。
未だ認可待ちのジェットスター香港にとって、台湾、日本、中国本土LCCの香港進出に焦りを感じているものの、世界的に見るとまだまだ発展途上の東アジアLCCマーケット。
まだ需要はあると考えているようです。
2015年初めに公聴会が開かれ、そこでジェットスター香港の認可について話し合われる予定。最終的な判決はATLA(Air Transport Licensing Authority/空運牌照局)が行います。
香港のメディアへのインタビューでエドワード・ラウCEOは、"公平で平等な回答をもらえるはずだ"とコメント。
運用資金確保のため、すでに6機のA320を売却したジェットスター香港。未だ3機を保有していますが、来年早々にもこの3機も売却する必要があるか、決断をしなければならないでしょう。
さて、実際にキャセイはジェットスター香港の設立に反対しているわけですが、反対の理由は
"ジェットスターとカンタスが主に経営管理をすると予想できることから、経営拠点は香港ではなくオーストラリアになる。よって法律違反!"
というのが基本的な言い分。
実は香港エクスプレスも認可に反対していますが、理由は香港の発着枠が足りないので来るな!という理由。単純にこれ以上LCCが香港から飛ぶのが嫌なようですw
ジェットスター香港は信德集団有限公司が51%、中国東方航空24.5%、カンタス航空24.5%が出資。
香港特別行政区基本法134条には、"認可は本社が香港にある企業のみに与えられる"と書かています。
ジェットスター香港CEOや香港の航空事情に詳しいアナリストは、株主の3分の2が現地中国企業であり、本社も香港にあることから法律違反ではないとしています。
また、CEOは会社の決定は全て自分たちで行っているなど、あくまでも親会社には頼っていない姿勢を見せています。
第2の香港ベースLCCになることで新たな経済効果も期待でき、現地では認可も時間の問題だろうという意見が多くなってきていますが、本当に飛べるかは未だ不透明。
しかし、来年早々にも認可が下りれば早期就航が実現する予定で、その準備は整っています。