スカイマークが地方路線から続々撤退!全路線の搭乗率を調べてみる

最近世間を賑わしているスカイマーク
先週の報道では、米子からの撤退や札幌-仙台線からの撤退を検討しているという報道がありました。

他にも撤退する路線があっても不思議では無い・・・と考える方もいるでしょう。

というわけで、2013年度、2014年度(4月~11月)の月間平均搭乗率と、直近3ヶ月の搭乗率を調べてみます。
データは、スカイマークの公表している搭乗実績(PDF)から、特定の情報をピックアップしたものです。

その前に過去5年間の年間平均搭乗率を出すと以下のように。
第15期(2010.4~2011.3)81.96%
第16期(2011.4~2012.3)79.39%
第17期(2012.4~2013.3)69.26%
第18期(2013.4~2014.3)68.43%
第19期(2014.4~2014.11)68.16%
尚、2010年11月にA380導入を公表。
2011年2月に契約。

さて、現在運航している路線の年間・月間平均搭乗率です。
*2014年度の月間平均搭乗率が高い路線順。
2013年度2014年度2014年9月2014年10月2014年11月
羽田-札幌84.01%84.21%88.40%82.20%77.40%
名古屋-札幌67.98%76.80%92.40%77.20%45.50%
羽田-福岡83.28%76.38%74.20%69.30%67.50%
神戸-札幌76.57%74.39%87.40%74.90%50.10%
羽田-神戸77.19%73.95%78.30%75.60%70.70%
羽田-沖縄75.74%72.34%84.20%73.20%60.30%
羽田-鹿児島68.16%71.09%76.80%69.70%61.00%
神戸-沖縄61.94%70.69%79.70%59.40%55.10%
福岡-沖縄73.48%70.00%79.80%60.00%46.40%
福岡-札幌64.94%69.95%84.40%71.70%56.80%
名古屋-沖縄71.12%67.78%70.10%64.60%55.80%
神戸-長崎66.10%64.71%68.60%67.30%63.90%
仙台-福岡59.00%63.60%68.00%73.30%62.50%
茨城-札幌55.28%61.01%68.90%60.40%51.50%
神戸-茨城57.39%60.99%57.40%59.20%64.90%
沖縄-宮古59.47%58.95%57.80%53.50%50.50%
神戸-鹿児島52.96%57.98%59.70%54.90%40.70%
神戸-仙台-56.16%66.60%60.50%45.40%
沖縄-石垣44.07%55.13%62.30%48.90%53.50%
仙台-札幌48.11%53.81%56.30%47.40%35.00%
茨城-福岡-49.38%45.90%49.90%56.10%
米子-沖縄-45.48%43.60%48.90%49.40%
神戸-米子37.45%41.80%44.90%41.70%55.50%
既に撤退を検討していると報道されている路線を赤。
スカイマークの採算ラインと言われている60%以下の路線を黄色にしました。

撤退を検討している3路線はやはり搭乗率が低め。
しかし茨城-福岡も致命的。
仙台-札幌を撤退するなら茨城も要検討でしょう。
茨城空港が様々なキャンペーンを行っていますが、来年以降も搭乗率が著しく改善するとは思えません。
茨城県出身としては心苦しいですが、もう茨城空港から全路線撤退したほうが・・・ね。

しかし米子の撤退が来年9月というのは驚き。
一刻も早く撤退しなければ路線のはずなのに、何か理由があるんですかね。
大体、鳥取県もこうなることは予想が出来たはずなのに、"寝耳に水"なんて言っているあたりが、本当に・・・・・・・。新聞向けのコメントなんでしょうか。

最も気になったのは、2014年度から運航を開始した路線が軒並み低い搭乗率という点。
まるで自分で自分の首を締めるかのように、自ら需要が低そうな路線を開設しているように見えます。
ピーチがこれまで需要が無かった路線に進出しても、低価格を武器に高い利益を出しているのとは正反対。

スカイマーク、今後も目が離せません。