いくつか気になる点をチェックしていきます。
ソウル線運休へ
セールを連発していた成田-ソウル線は2015年3月29日より運休です。
2月の運賃を台北線と比べてみるとソウル線の方が全体的に安く、予約率が悪いのは間違いないでしょう。
個人的にはもう少し早く決断していても良かった気がしますがw
札幌・沖縄線増便
ソウル線が運休する一方、札幌・沖縄線は増便です。
札幌は最大で1日8便とこれまでの倍に。
ジェットスターの札幌線は12月現在最大で7便運航している日がありますが、ジェットスターを上回る便数が運航されるかもしれません。
仮にジェットスターが夏スケジュールでも7便のままだと、成田-札幌線は1日最大15便。
数年前とは大違いです。
運賃・預け荷物料金の実質値上げ
2014年夏スケジュールからの最低運賃を比べてみます。
路線
| 2015年夏 | 2014年冬 | 2014年夏 | |||
シンプル | コミコミ | シンプル | コミコミ | シンプル | コミコミ | |
台北 | 7290円 | 10290円 | 7000円 | 8500円 | 10000円 | 12500円 |
香港 | 8890円 | 12890円 | 8000円 | 9500円 | - | - |
高雄 | 7290円 | 10290円 | 7000円 | 8500円 | - | - |
札幌 | 4990円 | 6990円 | 4800円 | 6300円 | 6500円 | 9000円 |
沖縄 | 5990円 | 7990円 | 5900円 | 7400円 | 8500円 | 11000円 |
奄美大島 | 5690円 | 7690円 | 5500円 | 7000円 | 8000円 | 10500円 |
2014年冬スケジュールから運賃設定が変わり、シンプルバニラに含まれていた預け荷物が有料になりました。よって2014年夏→冬にかけて大きく値下がりしています。
しかし、2014年冬→2015年夏にかけては全路線が値上がり。
バニラエアのプレスリリースには
バニラエアは昨年度の同期間の運賃と比較して約30%の下限運賃の引き下げに挑戦いたします。
と値下げをアピールしていますが、2014年冬から運賃設定が変更されたため2014年夏と比較すれば値下げは当たり前。
だいぶハードルの低い挑戦のようです。
また、預ける荷物(受託手荷物)の料金がエリア制になります。
よって、これまでは20kgの場合一律2000円でしたが、2015年夏スケジュール分から国内線・台湾線・香港線で料金が異なります。
主な成田発着の競合LCCとバニラエアの料金を比べると以下の通り。
バニラエア | ジェットスター | スクート | UO | |||
15kg | 20kg | 15kg | 20kg | 20kg | 20kg | |
国内線 | - | 2000円 | 1440円 | 1540円 | - | - |
台北・高雄 | - | 3000円 | - | - | 1760円 | - |
香港 | - | 4000円 | - | - | - | 2600円 |
*ジェットスターは通常期の札幌・沖縄を基準。UO=香港エクスプレス
まとめ
バニラエアは2014年冬スケジュールの発表の際、コミコミバニラを主力にする戦略を明らかにしています。
最低運賃を比べるとシンプルとコミコミの差は、どの路線も預け荷物の料金分の差しかありません。
これまで通り荷物を預けるなら、コミコミで予約したほうがお得でしょう。
スタンダードシートであれば座席指定も無料ですし、手数料はかかるものの最悪払戻しも可能。
バニラエア曰く、
「シンプル」をお買い求めのお客様が手荷物を付けたいなと思った瞬間に、「コミコミバニラ」を買ったほうが安くなる設定
だそうですから。
とは言え、荷物を預けない人は香港線を例にすると往復で8000円安くなるのも事実。
自分の旅行スタイルに合わせて、良く考えたほうが良さそうです。