今週号の週刊東洋経済、読む価値あり!

先週の週刊 ダイヤモンド 2013年 5/18号にも、LCC関連の記事が6ページ載っておりましたが、今週の週刊 東洋経済 2013年 5/25号も必見です。


「LCC、1年後の通信簿」というタイトルで、現状における問題点と国内LCC3社のトップのコメントが載ってます。
正直、LCC関連の記事としてはダイヤモンドの方が上ですが、東洋経済のLCCトップの方達のコメントは貴重です。

3社はまったく方向性が異なるので面白いですね。
と言うわけで、内容をまとめつつ、個人的な見解をw



まず、エアアジア
搭乗率が3社中最低ですが、今後もジェットスターのような激安キャンペーンはしないと明確にしています。本国が爆安セールのようなことをしているのに、ジャパンは現状中途半端なセールしかしないと言ってるようなもんですけどね。

マレーシア本国のシステムを持ってきたことで不満が出たと言っていますが、そこが問題だったんですかね?
日本以外では不満が出なくて、日本では不満が出るって・・・。
例えば、学生などがカードを持たない方もいるためコンビニ決済を始めた、って、だったら自社でデビットカードを作らせるとか、本国のシステムをあくまでも維持しつつ、改善すれば良かったものを。
ま、これはエアアジアに限ったことじゃないですが・・・。
個人的にエアアジアがここまで落ちているのは、システムではなく、就航路線や価格、そして競合他社の方がサービスや価格の面で上だからだと思いますが、どうでしょう?

尚、年内に10機体制を目指し、中部から香港やマカオに飛ぶことも示唆しています。

あと1年~2年で黒字化しますかね?心配です。下手したら国内線から撤退ですね、本当に。



続いて、ジェットスター
最近の定時運航率は素晴らしいですね。国内LCCではトップです。
まず、この定時運航率が高い理由は就航直後に比べ機材数も増え、スケジュールもかなり余裕をもたせているから。さらに、CAや地上スタッフもかなり慣れて来ましたね。最近は手際が良いです。
正直、余裕のあるスケジュールに関してはLCCのビジネスモデルと真逆ですが、日本でLCCの認知度を上げ普及させるためには、正しい選択です。
さらに、現在では遅延や欠航があった場合、JAL便への振替やホテルの手配を行なっています。
これは明確にしているわけではありませんが、ジェットスターの方針として、当面の間、こういった補償を行うことは間違いないでしょう。

鈴木社長の仰るとおり、現在の日本市場においてLCCは初期投資をしなければなりません。
大規模な広告や格安キャンペーンを行い、知名度を上げないと、話にならないんですよ。
どこの国のLCCも、そうやって事業を拡大してきました。
ま、有楽町の件もあり、キャンペーンに関しては弱冠の不安がありますが、今後もセールを頻繁に行うでしょうし、関東圏の方達にとっては最も身近なLCCになると思います。

年末までに20機体制の予定です。かなりハイペースですね。
東洋経済の記事の中では、ジェットスターは当分国際線に展開しないと書いてありますが、自分は今年中に国際線に進出すると思いますね。
ここ最近のジェットスターの動きを見る限り、十分ありえます。



最後はピーチ
関空を拠点にしたのが大成功の要因。今のところ3社の中でトップの利益と搭乗率でしょう。もはや独走状態。

今年の下半期には沖縄を第2拠点化すると以前から名言してますが、果たして、アジアの客がそこまで沖縄に来るのか。自分は微妙な気がしますが・・・。
関空一本で、日本各地に就航したほうが確実かと思ってしまいます。
大阪都市圏は1200万人ですから。まだまだLCCは伸びますよ。

しかし、ピーチは成田に当分来ないでしょうね。関東圏の自分からしてみたら、もう他の国のLCCなんじゃないかと思ってしまいますがw

ジェットスターがまもなく関空を拠点化するので、是非競って欲しいですね。
主要な路線は海外でもLCCが2社以上で競合するのが、常識。
確実に伊丹発着路線から旅客を奪っているので、今後も当面の間は日本で最も儲けているLCCになるでしょう。



今週号の東洋経済は、エアライン・ホテル特集ということで、LCC以外にもスカイマークやJALやANA、エミレーツの記事も載ってます。

特にJALとANAの特集は面白いです。
JALの法人向けのビジネスクラス割引運賃は、成田-ロンドンで22万~23万ですって。
なんですか、その価格はwwwwwww
こんな記事から、稲盛名誉会長へのインタビューまで、幅広く網羅してます。

年に1~2回のペースで東洋経済とダイヤモンドはエアライン系の特集をするので、是非気になる方は読んでみて下さい。