香港当局がジェットスター香港不認可・・・それでもジャパンへ追加出資か

何度か書いてきたジェットスター香港の記事ですが、これで悲しくも一段落・・・でしょうか。
過去の記事はこちら。



各メディアが報じているように、ATLA(Air Transport Licensing Authority/香港空運牌照局)は、ジェットスター香港の営業を認めない決定を下しました。

海外のメディア、特に欧米のメディアは香港当局の決定に批判的。
香港のフラッグキャリアであるキャセイも、イギリスのスワイヤー・グループと中国国際航空が主要株主。両社で70%以上を占めています。
ジェットスター香港側は、キャセイですら外国資本の会社では無いのか?というこの点を武器に争ってきた訳ですが、結局不認可。

ジェットスターの今後の対応は不明ですが、現時点では不認可になった以上、ジェットスター香港が空を飛ぶことはありえません。が、経営環境を変えることで認可を受けることは可能でしょう。
香港で新たなパートナーを見つけたり、出資比率を変えたりと、可能性がゼロな訳ではありません。

カンタスのCEO、アラン・ジョイス氏は"現地の航空会社が市場を牛耳っている限り香港の航空市場に新しい風は入らない"と述べていますが、こうなったら香港エクスプレス的なLCCにリブランドする航空会社が誕生するのを待ち望むしかないですね。
香港の規模なら拠点にしているLCCが2社は欲しいなと。



一方のジェットスタージャパン。
去年は100億円以上の赤字になった、というニュースが流れました。

その後100億円程度の追加出資というニュースもありましたが、さらに20億円追加だとか。
シドニー・モーニング・ヘラルドの記事ですが、ジェットスター香港が不認可にも関わらず、カンタスはジェットスタージャパンの経営拡大の為に20億円の追加出資の体制を整えているようです。
日本市場の規模が大きいことから、日本をアジアでの将来的な長期成長の要として捉えているから、といういつもの理由。

赤字の補填でなく、本当に規模拡大の20億円だと良いですね。



今年、日系LCCで国内の就航地を増やすのは、ピーチの宮崎のみ。
それ以外はジェットスターを含め既存の就航地同士を結ぶ新路線か国際線ばかり。
そろそろジェットスターには国内最大規模のLCCとして、新たな場所に飛んで欲しいなと思うのは自分だけ?