国交省の「航空輸送サービスに係る情報公開」からLCC関連の情報をピックアップ

9月2日に国交省から「航空輸送サービスに係る情報公開」が公開され、国内LCC3社に関する情報もいくつか公開されています。

まずは2013年の4~6月の搭乗率のうち、LCCが単独で運航している路線は搭乗率がわかります。

例えばピーチの関空-仙台線やジェットスターの成田-松山線。

ピーチの仙台線は87.1%。高い!

ジェットスターの松山線は6月の就航から約20日分のデータとなるわけですが、搭乗率は80.4%と頑張ってます。
松山線が好調なのは自分も実感していて、ブログのアクセス数も松山線が飛び抜けて多いんですよね。鹿児島線の4倍近くです。
ジェットスターで松山に行ってみた、その1。成田空港から松山空港へ。
鹿児島・大分・松山と地方路線があるなかで、松山はアタリでしたね。


この「航空輸送サービスに係る情報公開」っていうのは搭乗率以外にも公開されていて、例えばPBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)使用率なんてのも。

那覇と福岡のPBB使用率です。
那覇はエアアジアとピーチがLCCターミナルを使用しているため、0%。ジェットスターは通常のターミナルを使用しているので60%以上の使用率です。

福岡はエアアジアが93%以上とトップ。ジェットスターとピーチは50%~60%と低くなります。
どちらの会社も空きがあればPBB、なければ迷わず空いているスポットに駐機してバスなり徒歩でという方針ですね。



あとはやっぱり気になる定時運行率(全体の便数に占める出発予定時刻以降15分以内に出発した便数の割合)
*あえてグラフではなく数値化したものを出しています。
2013年4月~6月はジェットスターが約89%でトップ。続いてピーチの約86%。エアアジアはガクッと低くなって約75%
ちなみに昨年度の定時運行率はピーチがトップで約81%、ジェットスターが約80%とほぼ同じ。
エアアジア・・・どんまいw

ジェットスターが成田ベースに関わらず89%という数字を出しているのは頑張っていますね。
個人的には採算よりも定時運行率を重視して余裕のあるスケジュールが功を奏していると感じています。


そして遅延便(出発予定時刻より15分を超えて出発した便)。
2013年4月~6月はピーチが約14%。ジェットスターが約11%。エアアジア・・・・・・どんまいwww
遅延した便数はジェットスターの方が多いのですが、元々ジェットスターの方が一日あたりの便数が多いので、結果的にジェットスターの方が遅延便の割合が少ない結果となっています。


最後に欠航便。
2013年4月~6月はピーチが7便、全体の約0.2%と最も少なく、ジェットスターは75便、約1.7%の便が欠航しています。エアアジアはノーコメントでw

ピーチの欠航率約0.2%は国内10社でも最も少ないです。すごいっす。まあ関空が24時間なので意地でも飛ばす!!!って感じでしょうかw
機材繰りでの欠航が0というのがそれを表しています。

一方のジェットスター、機材故障での欠航が58便と異常に多いですね。そんなに故障して欠航してましたっけ?
と思ったら、大分でタイヤが傾いた事件がありましたね!!!あれは4月だ!自分も大分に行った時に故障している機を見ました。
あれで30便~40便近く欠航したんじゃないですかね?自分も正確な便数はわかりませんが、最低でも30便前後は欠航した記憶が。
それを除くと、ジェットスターも他社と同じレベルまで欠航率は下がっていると思います。
特に今は機材に余裕があるので、何日も機材故障で欠航が続くことはほぼ無いです。



こうやってデータで見ると、LCCだからといって遅延や欠航が頻発しているわけではないというのが分かるかと思います。特にエアアジアを除く2社は気にするレベルではないでしょう。
搭乗率も路線によってはかなり好調で、採算が十分取れるまでになってきています。

一時はジェットスターは不調で、ピーチは好調なんて話がありましたが、就航2年目でどちらも甲乙つけ難いレベルになってきていると思います。
そもそもジェットスターは国内重視、ピーチは海外重視という方向性が出てきているので、同一に語るのも良くないかなと。

ジェットスターは7月の定時運行率が93%と出ていますし、今後も国内のLCCには頑張って欲しいです。