前回の記事は以下から。
国交省の「航空輸送サービスに係る情報公開」からLCC関連の情報をピックアップ
国交省の「航空輸送サービスに係る情報公開」からLCC関連の情報をピックアップ!平成25年度第2回版
今回は2013年10月~12月の情報がメインです。
報道発表資料:航空輸送サービスに係る情報公開(平成25年度第3回) - 国土交通省
*バニラエアは10月26日までがエアアジアジャパン、12月20日からバニラエアとして運航していますが、同一の会社として表示されているようです。そのため、今回のデータは純粋なバニラエアとしてのデータとしては見ることが出来ません。
データは国交省のページからコピペしていますが、きちんと確認しているわけではないので、正確な情報を知りたい場合は国交省のページでご確認下さい。
遅延率
*APJ=ピーチ/JJP=ジェットスター/VNL=バニラエアバニラエアの遅延率が飛び抜けていますが、エアアジアのが含まれてますからね。仕方がない。あえてコメントはしません。
遅延率から定時運航率がわかりますがLCC3社をまとめてみると以下のようになります。
ピーチ: 84.67%。
ジェットスター: 87.05%
バニラエア: 54.17%
欠航率
輸送人員あたりの旅客収入
H25年度上期 | H25.7~9 | H25.10~12 | |
ピーチ | 8400円(7800円) | 9400円(8500円) | 7500円(6100円) |
ジェットスター | 7400円(8800円) | 8600円(8800円) | 6900円(6200円) |
バニラエア | 7300円(8900円) | 8300円(8900円) | 6900円(7300円) |
輸送人キロあたりの旅客収入
H25年度上期 | H25.7~9 | H25.10~12 | |
ピーチ | 8.8円 (9.0円) | 9.7円 (9.6円) | 8.1円 (6.8円) |
ジェットスター | 7.0円 (8円) | 8.1円 (8円) | 6.6円 (6円) |
バニラエア | 6.8円 (8円) | 7.7円 (8円) | 5.7円 (6円) |
LCC単独一社が就航している路線の座席利用率(L/F)
成田-大分線(ジェットスター)66.7%。7~9月は66.9%だったので殆ど変わらず。
もう少し需要があると思うのですが伸びませんねぇ・・・。
成田-鹿児島線(ジェットスター)
71.4%。7~9月は71.1%でした。こちらも横ばい。
成田-松山線(ジェットスター)
74.8%。7~9月は75.6%。変わらず。
成田-高松線(ジェットスター)
初登場。12月10日に就航したばかりですが、74.6%でした。
関西-仙台線(ピーチ)
86.6%。7~9月の90.9%からは下がってしまいましたが、なんと、国内線利用率第1位となりました。拍手。7~9月は国内線第2位でしたが、利用率が下がっても1位ですからね。
関西-長崎線(ピーチ)
77.6%。7~9月は81.6%だったので、こんなもんでしょう。
関西-鹿児島線(ピーチ)
82.1%。7~9月は85.7%。国内線利用率第3位。驚き。
まとめ
ピーチが圧倒的な強さを誇っております。利用率1位と3位がピーチですからね。本当に素晴らしい。
推定ですが、国際線も含めると平成25年の平均利用率は80%を超えてくるでしょう。
LCCだけが運航している路線としてはさりげなく成田-関西線も利用率第4位となっておりますが、こちらはジェットスターとピーチの2社が運航しているため、それぞれの利用率はわかりません。
ただ、両社共に好調なのは間違いないでしょう。
LCCとは関係ありませんが、神戸-石垣や成田-石垣、成田-旭川はスカイマークの単独路線だったはず。利用率の低さが尋常じゃないです。今月いっぱいで休止の路線だった気がしますが、決断が遅すぎるような。
気になるのは成田-広島の25.4%。
春秋航空がこの路線にまもなく就航するわけですが、果たしてどこまで伸びるか。
実際にデータとして見ることが出来るのは半年以上先になりますが、少なくとも下位5路線に入ることはなくなるでしょう。
こうやってデータとしてみると、LCCだからといって極端に欠航率や遅延率が高いわけではないということが分かるかと思います。
某社を除いて。
色々調べると面白いデータがあったりとするので、興味がある方は是非国交省のページをご覧ください。
興味が無い方も、「ピーチ頑張ってんなー」「バニラ以外は普通に使っても大丈夫そうじゃね?」などと勝手に思って頂ければ幸いです。