世界最短の国際線が誕生?実際どうなの?

中欧オーストリアのLCC、ニキがオーストリアの首都ウィーンとスロバキアの首都ブラチスラヴァを結ぶフライトを2015年4月1日に開設します。
その距離、約50km、フライト時間は20分~25分。
一般的にはバスや鉄道・車での移動が多い両都市。自分も利用したことがありますが、鉄道で1時間程。本当に近いですw
東京で例えると、羽田空港-成田空港よりも近く、東京ディズニーリゾートと成田空港の直線距離が丁度同じくらい。
とにかく飛行機なんて使う距離では無いのは直ぐにわかるでしょう。

同じシェンゲン圏ということで、特に入国・出国審査等はありませんが、一応国際線。
世界最短の定期路線と言えばスコットランドのローガンエアーが距離2km、所要時間2分というフライトが存在しますが、国内線のフライト。

国際線のフライトとしてはカメルーンのカムエアが、コンゴ共和国の首都ブラザヴィルにあるマヤマヤ空港とコンゴ民主共和国の首都、キンシャサにあるヌジリ国際空港を結ぶフライトが存在します。
こちらは所要時間約40分。しかし距離は約半分の25km
もっと所要時間が短くて良いと思うんですが、何か事情があるのでしょうか。

何れにせよ、スケジュール上ではニキの方が短く、ギネスに申請すれば、ニキのフライトが世界最短の国際線フライトとして認定されるような気がします。
実際、ニキも"世界最短!"をアピールしてますしね。

肝心のフライトですが、片道の場合最安値はtax込で37ユーロ、約5000円。
所要時間は何度も言いますが20分~25分。機材は、112人乗りのエンブラエル190。

離陸後は高度約1500mを飛行。実際の飛行時間は10分程度でしょう。
ただ、ウィーンもブラチスラヴァもドナウ川沿いの街。
飛行ルートもドナウ川沿いなので、景色だけは飛行時間が短くても楽しめると思います。



さて、今回ニキがこの短距離路線を開設したのは、ブラチスラヴァからウィーンでの乗継の利便性を高めるため。

そのため基本的に1日1往復のフライトですが、ブラチスラヴァ発は朝、ブラチスラヴァ着は夜というスケジュールです。

ま、50kmくらいならブラチスラヴァに住んでる人がウィーンに移動すれば・・・という気がしないでもないですが、荷物があったりすると近くの空港が使えたほうが便利ですよね。

果たして即撤退となるか。赤字でも暫く飛ばすのか。
申請するかは怪しいのですが、世界最短の認定となるのか。
気になるところです。