名前を間違って航空券を予約したので自分の名前を変えた強者の話

イギリスで3日前程に話題になったネタを。



イギリスに住んでいるAdam Armstrongアダム・アームストロングは19歳の大学生。
今月11日に彼女や友人、家族とイビザに1週間の旅行に行く予定です。
フライトはライアンエアー。
しかしそこで事件が発生しました。

今回の航空券の予約をしたのは彼女の父親。きっと彼氏の名字まで知らなかったのでしょう。Facebookに登録されていたAdam Westアダム・ウェストが彼の本名だと思い、そのまま氏名をアダム・ウエストと入力し予約を完了させました。

アダムがAdam Westで予約されたとを知った時には、変更手数料が掛かってしまう時期になっていました。
「Facebookの名前はふざけてテレビのバットマンの俳優の名前を入力しただけなんだ。なのにライアンは全然取り合ってくれなくて220ポンドも支払えだって。名字の所をバックスペースキーで消してちょちょっと入力するだけなのに220ポンドっておかしいだろ!!」



さて、ライアンエアーでは、予約後に搭乗者の氏名を変更する場合1人1予約につき110ポンド、約2万円かかります。
アダムの予約は彼女の分と一緒に予約。1つの予約番号に2名分の情報が入っていることになります。
今回の場合、2人分の料金になるので、220ポンド、約4万円の手数料が必要になります。

しかし、結婚した場合等、チケット予約後に名字が変わった場合は、氏名の変更手数料が無料。
この制度を上手に使ったアダムは、自分の名前を法的に変えてしまいました。

日本で名前を変えるとなると、結婚・離婚等ごく一部の例外を除き、非常に難しいイメージがありますが、イギリスを含め一部の国では非常に簡単に名前が変更できます。

その辺りについては極右ブログさんのこちらの記事を参考に。
Deed Poll(ディード・ポール) : 極東ブログ

兎に角、法的に名前を変えたアダムは、新たなパスポートを取得。
その金額103ポンド。220ポンドの約半分で済みました。

ちなみにイギリスのメディアによると、パスポート以外にクレジットカードや免許証等の名前もきちんと変更したんだとか。ちなみに手数料は無料です。



LCCなんだから、新しいチケットを予約したほうが良いじゃない?と思う方もいるでしょう。
しかし新しいチケットを予約するにも、イギリスでは既に学生が夏休みに入った時期。
イギリスとイビザを結ぶ路線、普段は片道5000円で予約が出来ても、この時期はMAXで片道4万円まで値上がりします。往復だと最悪6万、7万円の世界です。

新しいチケットを予約するよりは、手数料を払ったほうが安いのは確実。
でもそれよりも名前自体を変えたほうが安いって、なんだか・・・w

いやいや、その前に航空券を予約する際はきちんと名前を確認しましょう。
ライアンを含めたLCCはもちろん、FSCでも価格が安いチケットは予約後の名前変更が出来ず、買い直す必要がある場合も。

その点、ライアンは予約後24時間以内の氏名変更は無料。
良心的ですよね?