スカイマークとANAの差が1000円ならばどちらを選ぶのか?そして選んだ先にあるものは・・・

ANAが発表した東京羽田-米子・鳥取線の値下げ。
全日空 米子・鳥取―東京便 最安値9500円に | 日本海新聞 Net Nihonkai
運賃の設定・変更についてのお知らせ

米子線の場合、これまではもっとも安い「旅割75」で12200円~でしたが、9500円~となります。
普段は地方自治体が値下げをお願いしてもスルーですが、今回は羽田-米子線で競合するスカイマークと意識した値下げのようです。

というのも、値下げをする便は各路線2便ずつとなっており、その2便はスカイマークのフライトとほぼ同じ時間帯なのです。



これはとある日の羽田→米子の運賃。
スカイマークの最安値は10900円です。

そしてANA。
スカイマークの15:35発から最も近い14:15発のフライトのみ11190円です。その他のフライトは17190円~なのに。

ちなみに米子→羽田の場合。
一目瞭然ですね。



スカイマークが参入してANAやJALが値下げ。
スカイマークが撤退してANAやJALが値上げ。

これまでに日本各地で見られてきた光景です。

時間や運賃の条件が違うので一概に比較はできませんが、単純に価格だけで考えればスカイマークとANAの最安値の差は290円。スカイマークが290円安いだけです。

290円の差なら多くの方はANAを選ぶのではないでしょうか。
自分なら間違いなくANAを選びますね。

だからといって誰もがANAを使うと、スカイマークの搭乗率が悪化し撤退、ANAは再び元の価格へ。



2006年当時の鳥取県知事が、あまりにも高いANAの運賃に大して以下のように述べています。
他県の空港に比べて高すぎるとの批判がある鳥取・米子-東京便の航空運賃の値下げを全日空が拒否したことについて、鳥取県の片山善博知事は三十一日の会見で、「よその空港の他社の便を利用することで競争になる。独占路線にダメージを与えて安くする手段はそれしかない」と対抗策を示した。 
片山知事、それはちょっと…。 - November-Yankeeのweblog - Yahoo!ブログ

今回のANAの値下げについての知事のコメントは以下の通り。
鳥取の空が大きく開かれたこともあり、全日空で1万円を切る便も含む賃金設定が実現したことを歓迎します。
全日空のご英断に感謝申し上げますとともに、引き続き航空会社と一体となった鳥取県の空の道充実に取り組んでまいります。
ANA米子・鳥取-東京(羽田)便の「旅割」各種運賃の一部変更/報道提供資料/とりネット/鳥取県公式ホームページ

もちろん、鳥取県も黙っていればスカイマークが撤退してしまうのはわかっています。
そこで登場したのがこちら。
スカイマーク・鳥取県ポータルサイト

スカイマークとしては初めて?の地方自治体と共同で作成した専用ポータルサイトです。
米子鬼太郎空港スカイマーク路線ポータルサイトの公開/報道提供資料/とりネット/鳥取県公式ホームページ
これを作ったからと言って搭乗率が上がるかは微妙ですが、無いよりはマシでしょう。


そしてスカイマークもANAの値下げの発表後に値下げを発表。ANAとの価格競争で負けるわけにはいきません。
[変更]2014年6月16日~7月17日ご搭乗分「羽田-米子線」

7月までですが、これでANAとの差が1290円になりました。約1000円。

さて、1000円の差ならどちらを選びますか?