LCCの支払い手数料は違法?オーストラリアでのその後と日本の実情

以前紹介した、オーストラリアで起きたLCCの支払手数料問題。

LCCの支払い手数料は違法?時代に逆行している気がしないでもないオーストラリアのLCC | Help Point

簡単にまとめると
オーストラリアの消費者庁:
LCCは安い料金を宣伝しているけど実際は高額な支払手数料を支払わないと予約できないじゃない!訴えてやる!
ジェットスターとヴァージン
いやいや、支払手数料を支払わなくても予約出来る方法はあるし、何も違法じゃないですよ?
という流れです。

で、先週ジェットスターとヴァージンが裁判所に出廷しました。
Airlines deny ‘common’ booking fees mislead customers

様々なメディアの記事を読むと平行線・・・って感じですね。結局11月に持ち越しです。

詳細は以前の記事でまとめていますが、オーストラリアのLCCの高額な支払手数料はちょっと問題アリかな・・・とは思いつつ、両社は支払手数料が不要な支払方法をいくつか提供しているので、ギリギリセーフ!というのが個人的な見解。

ただ、数年経てば支払手数料低額化の波がオーストラリアにも来るはずなので、別に裁判なんて無くても多少は値下がりするかなと。



さて、日本はどうでしょう。国内線に就航しているLCC4社の支払手数料を見てみます。
*10月以降の料金設定を元にしています。
*一部航空会社は空港カウンターでの現金払いが可能ですが、別途利用料が必要なのでここでは考えません。

ピーチ

パソコンからクレジットカードやデビットカードで支払うと、1人1区間あたり330円が必要です。
コンビニで支払う場合は440円。
但し、ピーチポイントで支払う場合は支払手数料が不要です。

1つだけですが、支払手数料が不要な方法があるため、支払手数料を取るのは仕方がないと言えるでしょう。
今はふるさと納税で最大5万円分のポイントが貰えますし、今後意外とポイントを使ってピーチに乗る人が増えるかもしれません。

ジェットスター

カードは1人1区間あたり430円、コンビニ等で支払うウェルネット決済は550円。

こちらもバウチャーで支払う場合は支払手数料が不要
よくバウチャーを貰うので支払手数料無しで決済することが自分も多いですね。得した気分になりますw

オーストラリアやニュージーランドで発行されているジェットスターのクレジットカードであれば日本線も手数料が不要ですが日本在住者には無縁のカードなので、バウチャー以外では支払手数料をゼロにする方法は実質無いと言えるでしょう。

バニラエア

どんな支払方法でも400円が必要です。

尚、先日の記者会見で営業部長はこんなことを言っています。
ー支払い手数料が400円に上がったようなのですが、これを運賃の中に組み込む予定はございますか。(Traicy)
近藤「運賃の中に組み込む予定は今のところございません。ちょっと別置きでしっかり手数料として頂戴したいというふうに考えております。」
ーすべてのお客さんが必要な部分だと思いますが、それでも組み込まないということですか。そのほうがシンプルだと思いますが。(Traicy)
近藤「運賃部分ということで、他社さんの例なんかも。他社も別置きにされているLCCさんとかが多いというところもありますし、弊社といたしましては運賃部分は運賃部分で、手数料は手数料部分でしっかり見せていきたいというそういう意味もありまして、今回は、現在の時点では別置きという形にさせていただいております。」
バニラエア「冬ダイヤ販売戦略説明会」、一問一答全文書き起こし : Traicy

他社さんは支払手数料が不要な支払方法があるんですけどねw

スプリングジャパン(春秋航空日本)

カードでもコンビニでも1人1区間あたり300円。
但し、コールセンターで予約した場合は銀行振込も可能で、その場合は支払手数料が不要です。



以上が日本のLCC4社の支払手数料。

バニラエアはオーストラリアだとアウトですねw
スプリングジャパンはどうでしょう。
春秋航空の国際線だと支払手数料が無料なので、ギリギリセーフか。
ピーチとジェットスターはセーフ。

別に他社が支払手数料を取っているからといって、自分の会社も支払手数料を取らなきゃいけないなんてルールがあるわけではありません。
利用者にとって分かりやすく、納得ができる料金を提示方法をLCCに限らず全ての航空会社にはしてもらいたいものです。