Ryanair’s Michael O’Leary: 'I was wrong; the customer is always right' - Telegraph
2013年頃からサービス向上を掲げるライアンエアー。
既に様々な媒体で"ライアンエアーは生まれ変わります!"などと言っているわけですが、CEO自らが、これまでのライアンエアーのサービス方針は間違っていたと認めました。
具体的に採用し始めた新サービス向上の内容は以下の通り。
- 機内持ち込み荷物の2個目の無料化
- 家族連れの予約で子供料金を割引
- ビジネスクラスのような料金形態の採用
- ホームページのリニューアル
- 各種手数料の減額
最早名物だった、機内の座席争奪戦(ライアンエアーは以前自由席だったため)もなくなり、今では有料ながら事前に座席指定が出来るようになりました。エアアジアやジェットスター風って事ですね。
ウェブサイトでフライトを検索する際も、最終的に支払手数料が表示されるのではなく、最初からトータルの金額が表示され、分かりやすくなりました。
機内持ち込み荷物も、それほど厳格では無くなったため、グランドスタッフのピリピリ感もかなり減ったように感じられます。
以前はスーパーの小さな袋から、ペットボトル1本まで、絶対に1個にまとめない限り乗れませんでした。
今は常識の範囲内ならそれほど言われません。
今回の改善に至った経緯は、乗客の快適性よりもルールを優先してしまったことにやっと気づいたこと。
今頃?なんて意見も出てきそうですが、利用者には使いやすくなって一つも悪くない話。
新たに導入した新サービスのお陰で利益が上がったということを受け、安さとサービス向上が乗客獲得に繋がっている、とオレアリー氏自身が認識したようです。
アイルランドのライアンエア、通期予想引き上げ サービス改善で| マネーニュース| 産業・企業|Reuters
サービス改善以降、予約も株価も利益もUP。
アイルランドのライアンエア、通期予想引き上げ サービス改善で| マネーニュース| 産業・企業|Reuters
サービス改善以降、予約も株価も利益もUP。
とは言え、決してライアンエアーが脱LCCを始めたわけでも、格安路線を辞めたわけではありません。あくまでLCC。
FSCとLCCの壁は厚いですからね。
低コストで低運賃は維持しつつ、サービス向上を図るライアンエアー。
欧州のLCCは新たな時代に突入した気がします。