日本国内におけるチューンホテルズの今後の展望

TuneHotelsを日本で展開する、フォンツホールディングスが新中期経営計画を発表し今後の運営展開を公開しました。

それによると
●政令指定都市を中心に3年間で8棟~10棟を所有・運営する体制にする
2014年9月期までに札幌、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡などの政令指定都市をメインのターゲットとして5棟のホテルの取得・運営を目指し、2015年9月期までに8~10棟の所有運営を本計画の
目標とする
●取得の対象となるホテルは、基本は既存のホテルをメインのターゲットとしリノベーション(改修工事)のみで早期に収益化が図れることを企図する。しかし、適当と思われる既存物件がない場合、より重要と思われるロケーションにおいては土地から取得し、新規にホテルを開発することも選択肢とする
ということで、今後も日本国内でチューンホテルズブランドのホテルを展開していくようです。



さて、沖縄の「チューンホテル那覇沖縄」に宿泊した際に述べていますが自分の考える1部屋あたりの適正価格は3500円~4000円
で、やっぱり稼働率が低いのか最近は2週間を切った予約プランでは、ダブルのシングル利用で3500円で予約できます。いつのまにか自分の予想通りの値段にw
5000円はありえない。那覇のホテルを舐めてるのか?と聞きたくなります。

そのチューンホテルズが今度は国内数都市をターゲットにするというのだから大したもんです。
しかも想定平均客室単価は8500円・・・・・・。
うーん、ジェットスターより心配ですねw



今一度チューンホテルズのコンセプトを考えましょう。
5つ星のような寝心地・環境を提供しながら安価に部屋を提供する。
それがチューンホテルズ。

しかしここは日本。
どんなに安いホテルでさえある程度の清潔さは保たれ、当たり前ながら治安は海外に比べれば遥かに良好。

最近では大手のビジネスホテルが幅をきかせていますが、それでも日本各地に素晴らしいビジネスホテルが多数あります。

特に自分が注目しているのが、「ウィークリー翔」。全国に12のビジネスホテルを運営していますが、なんと1部屋1900円から。
徹底したアメニティの削減やチェックイン時刻を指定していたりと、まさにホテル界のLCC。いやULCC。

1900円でこういうホテルがあるということは、チューンホテルズのレベルだと3500円~4000円が適正?と考えてしまうわけです。

実際、同じ先進国のチューンホテルズを例にすると、ロンドンのチューンホテルズは確かに近隣のホテルより安いです。仮に多少高くてもシャワーの出が良かったり、ある程度の清潔さが保証されていると考えるとお得感があるんですよね。
ロンドンのホテルなんてシャワーの出が日本と比べ物にならないほど弱い場合があったりしますし、結構部屋が汚かったり・・・。
なのでロンドンのチューンホテルズは人気。自分もよく勧めます。

ただ、やはり日本では厳しい。

自分も東京の某観光地のビジネスホテルで働いていましたが、日本のビジネスホテルは素晴らしいですよ、本当に。

日本の航空業界とは真逆。

良くも悪くもアパや東横インといった大手が圧倒的な力を見せつけ日本中で暴れている分、中小のビジネスホテルは独自色をアピールして生き残ろうとしています。

その中にはウィークリー翔のようにとにかく安さをアピールしているホテルもあれば、朝食の美味しさを追求しているホテルがあったりと千差万別。

そう考えると日本のチューンホテルズは中途半端。
もちろんこれからも1部屋4000円程度という安価な価格であのレベルの部屋を提供してくれるなら納得ですが、想定平均客室単価が8500円?となると話は別。
きっとダブルやツインで2人利用1人4250円という想定でしょうが、ツインで1人4000円払ってアメニティ無しとかね・・・。

今後も日本のチューンホテルズに注目ですw