イギリスの携帯料金はそんなに高くない!総務省の価格調査に疑問

総務省が毎年実施している電気通信サービスの価格差調査。
平成25年度調査結果が発表されました。

総務省|電気通信サービスに係る内外価格差調査

毎年これでイギリスの携帯料金をチェックしていますが、今年は例年以上に「マジで?」という内容が多かったので少し調べてみました。

尚、比較の条件は総務省のものと同一です。イギリスのスマートフォンユーザ(LTE/音声・メール・データ利用)のみを検証します。
  • 我が国の利用実態を適切に反映するため、我が国の携帯電話の利用実態を基に設定したモデルにより比較。ポストペイド型プランの一般利用者向け料金を比較
  • メールについては、携帯電話端末からの利用とし、東京は i モードメール及び sp モードメール、他の都市はSMS の利用を想定して最も低廉な料金で比較
  • スマートフォンについては、データの利用実態等を基に、一般ユーザ、ライトユーザに分類し比較
  • フィーチャーフォンユーザは3G、スマートフォンユーザは 3.9G(LTE)の利用 
  • レートは1ポンド147.9円

一般ユーザ(音声月 47 分・メール月 338 通(うち発信 159 通)・データ月 2GB) 

  • 東京: タイプ Xi にねん, Xi パケ・ホーダイ ライト: 7263円
  • ロンドン: 4GEE (データ上限 2GB、音声・テキストは無制限): 7396円/49.99ポンド
7396円/49.99ポンドという、ぶっ飛んだ価格がいきなり出ました。
イギリスではiPhoneかGALAXYでもないのに50ポンドも払ってる人なんていません。
スマホユーザーなら月15ポンド~30ポンドで利用している人が大半。
というか、月44.99ポンドのsimなんてあるの?って感じなんですがw

早速EE(イギリス最大手のキャリア)の同じ条件のプランを検索したところ・・・・・・。

EEの49.99ポンドのプランで計算しているようです。
月49.99ポンドでデータが2GB、音声・SMSは無制限というプラン。見事に合致。

このプランに入ると無料で携帯が付いてくるんで、適当に選びました。
Galaxy S5。これを購入して、49.99ポンドのプランで2年契約・・・というのが総務省のデータかと思います。携帯本体の代金は無料。いや、実質無料という言い方が正しいでしょうか。日本でもよくあるやつですね。

ライトユーザ(データ低利用ユーザ)(音声月 47 分・メール月 338 通(うち発信 159 通)・データ月 500MB) 

  • 東京: タイプ Xi にねん, Xi パケ・ホーダイ ライト: 7263円
  • ロンドン: 4GEE (データ上限 500MB、音声・テキストは無制限): 6656円/44.99ポンド
またも、ぶっ飛んだ価格です。

やはりこちらも携帯本体の代金が含まれているプランです。
プランが若干変わったので、現在は44.99ポンドのプランでデータが1GB。その代わり無料通話が1000分に変更されています。

イギリスの携帯代金はもっと安い

なぜこんな記事を書いているかというと、イギリスの携帯代金はもっと安いからです。

EEのsimオンリープランを見てみましょう。
月2GB・無料通話2000分・SMS無制限のプランの場合。
30日間契約の月払いだと、22.99ポンド/3400円。1年契約の月払いだと19.99ポンド/2956円

今年の3月に携帯料金の値下げがありましたが、それでも2GBで50ポンドというプランはsimのみのプランで存在しません。



イギリスの携帯料金を意図的に高く見せたいのか、あるいはイギリスの携帯事情をまったく知らないのか。

かなり疑問に感じました。