LCCで世界一周をするのに必要な最低限の知識Part1 -本当にLCCを使うべきか-

*2015年1月1日現在の情報を元に作成しています*

LCC、格安航空会社で世界一周をするのに最低限必要な知識をシリーズでご紹介。
以前の記事はこちら。
本気のLCCで世界一周モデルルート!tax込で総額17万円から!

今回はPart1。基礎中の基礎。まず本当に世界一周をするのにLCCを使うべきかについてです。

昨年記事を書いた時期に比べ原油安ではありますが円安が進み、総額17万円は厳しいでしょう。約20万円前後で行ければ上手。
しかし、セブパシフィックがまさかの1ペソセールを実施したりと、セール狙いであれば、以前に書いたように17万円以下で世界一周を楽しむことは可能です。
セブパシフィックがまさかの1ペソセール!日本から中東まで往復1万円以下の時代が到来か
そこでまず基礎知識として、様々な角度からLCCを使って世界一周をするのは本当に得なのかを検証します。
*注意事項*
当ブログでは特に明記が無い限り"航空券=tax込の料金"です。

オプションが高いのはLCCの必然・・・預け荷物はある?ない?

LCCを利用する上でよく考えるべきなのが、オプション。
その中でも最も利用する人が多いのが預け荷物。
一般的な海外旅行ではスーツケースを利用する方が多く、重量は約20kg。
もし以前ご紹介したルートで20kgの荷物を預けた場合の料金は以下の通り。
出発地到着地航空会社経由地料金預け荷物
東京メルボルンエアアジアクアラルンプール31100円7800円
メルボルンホノルルジェットスター42000円3600円
ホノルルロサンゼルスアレジアントエア14500円7000円
ロサンゼルスストックホルムノルウェジアン33700円5000円
ストックホルムバンコクノルウェジアン30400円5000円
バンコク東京エアアジアクアラルンプール19600円6500円
合計約35000円

仮に航空券が17万円でも荷物を持っていくだけで35000円も余計に支払う必要があります。
となると、LCCを別に使わなくても20万円もあればFSC(フルサービスキャリア)で世界一周できるわけで、本当にLCCを使うべきかを考える必要があるでしょう。

また、ご紹介したルートでは長距離フライトが何度かあります。
機内で食事を購入すると1フライトで1000円程度必要。
ちまちま機内で食べ物や飲み物を買うと、意外と1000円、2000円、3000円と使ってしまいます。

その点FSCは基本的に無料。
食事や飲み物は出るし、アルコールも無料が大半。
枕やブランケット、好きな映画も見れるでしょう。
さらにはマイルも貯まり、上手に貯めれば日本の国内線や近距離国際線往復分くらいのマイルは1回の世界一周で貯まるかもしれません。

それを理解し、きちんと調べた上で、LCCでの世界一周が安ければ使う価値があります。
もしかしたらLCCで世界一周の方が高かったり、+数万円でFSCでの世界一周も出来るかもしれません。

*注意事項*
航空券の料金は2014年のレートのままですが、預け荷物の料金は2015年1月1日のレートを適用。
アレジエントエアは機内持ち込手荷物も有料のため、18kgまでの預け荷物と機内持ち込み手荷物の両方を加算。
新たな路線(例:バンコク-成田線)等は考慮していません。

世界一周と言えば世界一周航空券・・・サーチャージが安ければ?

昔から世界一周といえば、世界一周航空券を利用される方が多いのは間違いありません。自分もその1人。
各アライアンスが販売していますが、エコノミークラスの最も安いタイプで運賃が30万円~。
ルートもフライトも自由に選べ、後から変更もできるのは助かります。
何よりLCCではなくFSCですし。

運賃+燃油サーチャージや空港使用料が加算されますが、多くの航空会社が燃油サーチャージを廃止、あるいは値下げ傾向なので、2015年は利用する価値があるかもしれません。
昔は世界一周するだけで燃油サーチャージと空港使用料だけで20万超・・・なんて時代もありましたが、今年ならそんなことも無いでしょう。

また、今ではオンラインで簡単に予約もでき、一昔前のように旅行会社に余計な手数料を支払う必要が無くなったのも良い点。マイルも貯まります。

もしLCCで世界一周をする場合短期間で旅程を組むと、途中のフライトが1回欠航しただけで、残りのチケットが全部紙切れになったり・・・・・・。そういった心配がLCCや格安航空券には付き物。
しかし世界一周航空券なら心配無用。何とかなります。

海外ではアライアンス系ではないもっと安価な世界一周航空券も販売されており、LCCや格安航空券でタイやイギリス、オーストラリア、アメリカまで行き、そこから世界一周航空券を利用する方法も。

LCCが絶対に安いなんてことはありません。

世界一周の目的は何か

ヨーロッパに行くついでに中東や北米に、アメリカに行くついでにヨーロッパに。
そんな時もLCCなら・・・ではなく、普通の格安航空券も候補に入るはず。
大西洋や太平洋をまたぐ往復航空券がLCC+1万円前後でFSCの格安航空券が購入できます。
世界一周だとついつい片道航空券で調べてしまいがちですが、往復航空券でしっかり検索するのも一つの技。

スカイスキャナー等で調べるくらいなら初心者の方でも難しくないでしょう。
例えば世界一周よりも、日本→ヨーロッパ→北米→ヨーロッパ→日本の方が時間がかかっても安い場合があります。何も世界一周に拘る必要はありません。

もし自分のようにLCCで移動するのが一つの楽しみのようなMっ気のある方なら、あえてLCC縛りで楽しむのも良し。
でも、LCCだと空港が遠かったり?移動に余計なお金がかかったり?
え?フライトが欠航?振替は早くて3日後?
トラブルが楽しめるか、柔軟に対応できるか・・・・・。

17万円で世界一周!
書くだけだと簡単ですが、実際に行うにはある程度の知識や経験が無いとダメでしょう。

以上を踏まえた上で、実際にLCCで世界一周をするのに必要な最低限の知識・テクニックをご紹介。

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